第16話   平凡なこと 本文へジャンプ
なんだか公私ともにバタバタしている間に、このページの更新が、
すっかりご無沙汰になってしまっていました。
SNSと違って、更新の頻度やスピーディさが要求されるわけではなく、
次々にレスポンスが返ってくるわけでもないので、
これを読んでくださっている方がはたしてどれほどいらっしゃるのか、
何をどう感じながら読んでくださっているのかの手ごたえがないから、
ついつい、遠のいてしまうのかもしれません。
SNSで、マメに日々もしくは一日に何度も発信されている方々には、
本当に頭が下がります。
綺麗な写真やコメントを添えて、常に新しい情報を発信しようとすると、
一日中、あらゆるシーンで自分の意識や感覚を、
SNS仕様のスイッチオン状態に保っていないと無理だと思います。
到底、私にはできない芸当です・・・
私は、スイッチを明確にオンオフするタイプの人間なので、
オフの時はオンの状態にはなれないし、反対にオンの時にオフにできない。
まあ、だから仕事と家事、育児、介護をやってこれたのだろうと、
自負しているのですが・・・苦しい言い訳です(笑)

それにしても、令和元年もあと4カ月で終わってしまいますね(>_<)
なんという時の流れの速さでしょうか・・・
皆が、平和で災害の無い時代にと期待を込めて迎えた令和ですが、
動機の解らない凶悪事件に、世界情勢の不安定、国同士の衝突、
環境悪化による世界中で起こる自然災害・・・
これから、米中、日韓、EUなど世界各国はどこへ向かって行くのか、
アマゾンの火災はいつ治まるの?来年の猛暑のオリンピックは大丈夫?
10月からの消費税アップ後の日本経済は?年金問題は?
等々、不安材料だらけですが、そんな我々の一喜一憂などお構いなしに、
季節はいつのまにか夏から秋へ、そしてすぐに冬へと移ろっていきます。

私達は、日々のなんでもない営みを一つ一つこなしていくしかありません。
でも、そのなんでもない平凡な日々が本当に大切なのだと思います。
星野富弘さんの詩にこういうのがあります。

      今日も一つ
      悲しいことがあった
      今日もまた一つ
      うれしいことがあった

      笑ったり泣いたり
      望んだり あきらめたり
      にくんだり 愛したり
       ・・・・・・・・・・・・・・・・
      そして これらの一つ一つを
      柔らかく包んでくれた
      数え切れないほど沢山の
      平凡なことがあった

なんでもない平凡な日々を、でもその一瞬一瞬が過去へと過ぎ去って行く、
そのことを大切に大切に思いながら、丁寧に生活していきたいものですね。

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