6月中に梅雨が明けてしまいましたね・・・
梅雨入りも平年より遅かったうえに、2週間ほどの間に雨降りの日は、
数えるほど。
梅雨入りの発表があった時、ああこれから1か月半ほど我慢の日々だと、
覚悟を決めていたのに、なんだか拍子抜けな感じですね。
今年は、5月に雨が多く6月半ば近くまで朝晩寒い日がありました。
患者さん達も、干してせっかく圧縮袋にしまってあった布団をまた出して、
損した気分とか、ストーブを掃除して片付けなきゃと思いつつ、
面倒くさいなあと出しっぱなしにしてて良かったわぁ、とか、様々でした。
治療室の空調も、昔からこの時期は神経を使うのですが、
今年ほど、日替わり或いは1日の中でも時間ごとの調整に追われたことは、
ありません。
ベッドを温めるマットを6月半ば過ぎまで使ったかと思えば、ほんの数日で、
一気に真夏にシフト。
待合室に活けた紫陽花のしっとりとした紫色が場違いなくらい、
ギラギラとした日差しが窓から差し込んでいます。
体調を崩す人が多いはずです。
この激しい気候変動は、自律神経のバランスを狂わせてしまうし、
冷えと同様、湿気も、関節の痛みや不具合には良くありません。
ハワイに行くと腰痛や膝痛が治ったかと思うほど絶好調になると、
ハワイ好きの患者さんはよく言われますが、暑くても湿度が無いと、
体調は良くなります。
日本の夏は痛い身体にはとても酷なのです。
日本列島は太平洋高気圧とチベット高気圧のお布団二枚重ねに覆われ、
かつてないほどの猛暑になっているとの、気象予報士の説明ですが、
やはり、地球温暖化の影響で、この異常事態は世界規模のようです。
しかも、もう5か月もの間、ロシアによるウクライナへの日夜の爆撃で、
とてつもないCO2が発生し続け、温暖化に一層拍車をかけているのは、
明らかです。
その上、火力発電からの脱却ををいち早く推進し、日本をあれだけ
批判していたヨーロッパが、ロシアへの制裁の“返り血”として、
火力発電に再びシフトせざるを得ないという苦しい現状も、
ストップ温暖化の足を引っ張ることになってしまいます。
世界中が、コロナのパンデミックに見舞われ、3年目にして少しずつ、
その困難から立ち上がり始めた矢先の次なる試練・・・
コロナもなかなか出口の見えない(それは現在もなお続く)試練ですが、
この、ウクライナ状況と世界中の異常気象と世界中の経済の悪化と、
根っこの部分で繋がっている、たちの悪い芋づるのような試練も、
出口がまったく見えない、とてつもない化け物のような試練です。
これから、どう立ち向かっていけばいいのか・・・
ただ、さまざまな試練を乗り越え進化してきた人類ですから、
その適応力を信じるしかありません。
3年前に換気を始めてから、当クリニックの玄関の天窓に、
風鈴を吊るしています。
今年は、はや梅雨が明けたので、6月中に吊るし始めました。
紫陽花の花と反対に、雨がちな玄関に風鈴は似合いませんが、
今年は意気揚々と風に揺れて、暑さを忘れさせてくれる音色を、
奏でてくれます。
去年までは、風鈴に付けた短冊に「コロナよコロナ、飛んで行け〜!」と、
書いていたのですが、今年は表裏に「世界に平和を!」「人々に愛を!」
と書いています。
なんとも陳腐な文句ですが、これが今の私のストレートな願いなのです。
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