第14話  町内会 本文へジャンプ
昔から「向こう三軒両隣」や「遠くの親戚より近くの他人」などという慣用句
がありますが、最近各地で頻発する災害時には、この言葉が一層意味を
帯びて感じられます。
日本には全国的に、どの自治体も地域ごとの町内会によって区切られて、
それぞれが地域の発展の為に
またそこに暮らす人々の生活の利便性
向上の為に、活動していますね。
町内会の起源は、応仁の乱後の地域の混乱をまとめることから始まった
ようで、その後、江戸時代の「五人組」や昭和15年に国により整備された
部落会、GHQによる廃止、などの紆余曲折を経て、現在に至っている
という、なかなか歴史のあるものらしいのです。
こういう仕組みは日本独自のものらしく、地域ごとに団結して、災害時に
機能しやすいというメリットがあり、海外でこれを見習うべきだという声も
あると、聞いたことがあります。

しかし、最近は、若い人を中心に、町内会不要説を唱える動きがあり、
各地で、町内会に加わりたくない人達と、それならゴミステーションを
使うなという町内会の会員達とのいざこざが、少なくないようです。
自治体のゴミ回収は、便宜上、各町内が管理しているゴミステーション
を介して行われていますが、各自治体の市民、町民である以上、ゴミ
を回収してもらう権利はあるわけで、ゴミステーションを使わせないと
いうのは、ちょっと不条理な気もします。
でも、ゴミステーションの掃除や管理は町内会のメンバーが当番制で
しているわけで、不公平というのも、よく解ります。
難しい問題ですね・・・

今回、こんな話題なのは、今年度と来年度の2年間、私がクジで大当
たりを引き、私の住んでいる町内会の副会長になってしまったから
です(>_<)
前述したような若い人でなくても、町内会の役員、特に三役に立候補
する人は誰もなく、宝くじも当たったことがない私を始め、会長、もう
一人の副会長の3人が、大当たりを引いてしまいました。
私も勿論、仕事をしていますし、もう一人の副会長も私よりかなり若い
方ですが、お仕事をされていて、極めつけは、会長に当たった方は、
お仕事で海外にも行くという、私よりさらに年上の方で、全員女性。
町内には、定年退職して悠々自適な男性方が多くおられるのですが
そもそも役員決めの会合に出てくる方が少なく、何度も会合を開き
膠着状態が続いたあげくクジで当たったので、「じゃあ、引き受け
ようじゃないの!いつまでもグジグジしてるのは性に合わないわ!」
という半ばやぶれかぶれのハンサムウーマン?の3人なので、
相性は悪くないようです。

もっぱら、議事録や文書作りは、私の仕事で、若い副会長さんは、
空き時間のあるお仕事なので色々動いてくださり、私達より忙しい
会長を支えてこれから2年間。
男女平等とは言いますが、男性が監事さん一人というバランスの
極めて悪いチームで、どうなることやらの令和6年度の幕開けです。

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