この冬は記録的な暖冬で、身体に痛いところがある患者さんは、
比較的楽でした。しかし、時にいきなり寒くなるので、古傷が痛んだり、
気候変化についていけず自律神経に不調を抱えている患者さんには、
辛い時期となりました。
それに加え、新型コロナの感染拡大という思いがけない試練に、
見舞われてしまいました。
各地でのイベント中止が相次ぎ、岡山も総社吉備路マラソンが、
直前で中止となり、参加予定だった患者さん達もとても残念がっていますが、
これも致し方ないことですね。
災害時もそうですが、想定外の事態になったとき、
経験値が無い上に、どうしてもパニック状態に陥りやすいので、
すぐに、「こうしておけばよかったのに」とか「あの時あんな事をしたから」、
「国や自治体の対応がまずかったからこうなった」などと、
誰かまたはどこかを責める風潮が数多く生まれてきます。
でも、経験したことない事態に対して何から何まで完璧な対応ができるのは、
神様でもない限り無理でしょう。
現場が混乱すればするほど、決して起きてはならないミスも起きてきます。
誰かや何かを責めたり言い争ったりする時間を費やすより、
専門家や、客観的俯瞰的に事態を見られる人からのアドバイスを受けて、
時々刻々とスピーディーに修正しながら、
どうすれば現在起きている被害を最小限に抑えられるかを、
それこそワンチームになって冷静に判断、実行していく事が先決ですよね。
勿論、全てが落ち着いてから、反省、検証して、
今後の教訓、備えにしていかなくてはいけません。
それにしても、いつも課題になりますが、国や自治体の、
必要以上の縛りによる腰の重さ、対応や修正のスピードの欠如、
これは、是非改善してほしいですね。
今のところ、岡山には感染報告がありませんが、時間の問題と思われます。
当クリニックを受診されている患者さんにも、
仕事やプライベートな用事で色々な地域を行き来されている人も多いし、
まさにダイヤモンドプリンセスに親友夫婦が乗っていて、
陰性なので下船して帰ってきたけど、彼達は家に引きこもっている、
会って労ってあげたいけど今はできないのが残念と言う人もおられます。
今や、どこで誰が感染するか判らない事態なので、
一人ひとりが自分の免疫力を上げて、手洗いなどを徹底して、
感染防止に努めるしかありませんね。
免疫力を上げるためには、十分な睡眠と栄養、適度な運動、
そして、できるだけストレスや疲れを蓄積しないことです。
そのために、鍼灸治療はとても効果的です。
それにしても、東京オリンピック開催に支障が無いことを、
心から祈るばかりです。
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