第19話  待ち遠しかった秋の訪れ 本文へジャンプ
暑い、暑い、長い、長い夏にようやく終焉の兆しが見えてきました。
以前、「治療室の小窓」シリーズのどこかのページでお話した記憶が
ありますが、本来、私は夏が大好きで、毎年夏の終わりを切なく思う
ほどだったのですが、この数年、夏の終わりが若干、待ち遠しい感じ
になっています。年のせいだけではないと思っていますが(笑)

この夏、飼っていたメダカが全滅してしまいました。
私は、犬も猫も好きなのですが、ちゃんと世話できない無責任な飼い方
をしたくはないので、きちんと餌を与え、産卵したら水槽を分けて親から
守り、時々水槽の掃除さえすれば、散歩に連れていく必要もなく大して
世話がいらないメダカを、10年以上飼っていました。
最初、ワンペアを買ってきて、そのペアから代々増やして、多いときは
水槽を何個かに分け50匹以上になっていましたが、最近、夏になると
弱い子たちが死んでしまうようになり、今年は本当に悲しい結末に・・・
ペットを飼っている患者さんたちが、仕事に行って家に誰も居ない時は
冷房を入れていくと言われるのですが、本当にそうしないと危険なのは
人間だけではないのですよね・・・
在宅していても、冷房を入れている部屋を一歩出ると、サウナのドアを
開けたようだった今年の夏。
毎晩、毎晩、一晩中冷房を入れて寝ることになってしまった今年の夏。
命の危険と常に隣り合わせだったと言えます。

庭の梅の木も今年は実の付き具合が悪く、今年は買ってきた青梅を
補充して漬けなくてはいけませんでした。
私と同様に言われた患者さんが多かったので、暑さのせいで不作だった
木が多かったのでしょう。
ただ、梅干しの土用干しは完璧でした。
去年も暑い夏でカラカラに干せたのですが、今年はずっとギラギラとした
安定した晴天続きだったので、仕事に行く日もなんの不安もなく3日以上
昼夜出しっぱなしで、ふっくらと芳醇な梅干しが出来上がりました。
また、庭の樹木や花に全く毛虫や芋虫が来ることがなく、蚊の被害も
ほとんど無かったようで、これはかなり助かりました。

去年の夏も「記録的な暑さ」と言われていましたが、今年はそれを更新し、
来年はさらにそれを更新していくのだとすれば、一体どこまで行くのか・・
猛暑による農作物の被害も深刻ですし、能登地方の記録的豪雨の様な
短時間の集中的な豪雨被害は本当に防ぎようがなく悲惨です・・・

鈴虫に癒されながらも、考えても仕方のない物思いに耽る秋の夜長です。

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