第14話 円山分院閉院
昨年末に、円山分院を閉院しました。
開業以来、25年間で区切りをつけようと思ってのことです。
私には、以前からひとつの夢がありました。
円山分院は、自宅のすぐ隣ですので、プライベートも含め、
ご近所の方たちとの交流もあり、お世話にもなってきましたので、
なんか御恩返しに活用できればと思っていました。
そこで、25年の節目に閉院したスペースを利用し、
ご近所の方たちを集めて、介護予防教室をボランティアでしようと、
決めたのです。
東京都健康長寿医療センター介護予防運動指導員の資格も、
持っていますので、簡単な介護予防運動と、コグニサイズ、
歌を歌ったりおしゃべりなどして、楽しいひと時を提供できればと、
思っています。
介護保険が適応されている方は、ディサービスでちゃんと対応されているし、
元気で意欲のある方は、自らスポーツジムや公民館などの教室で、
活発に運動していますが、
その狭間で、何もしていない、できない方たちが対象です。
2,3年前に、いずれそうしようと思ってると話したあるご近所の女性が、
「早うしてくれんと、私ら間に合わんよ。」と言われました。
その方は、去年、脊柱管狭窄の術後体調が悪く、関東の娘さんの許に、
引き取られていってしまいました。
昨年中には、亡くなられた方、施設に入った方が相次ぎ、本当に、
「間に合わんよ」という言葉を実感する1年でした。
高齢になると、半年、1年のことが言えません。
どんどん高齢化が進んでいるので、残っている方たちに少しでも、
貢献できればと思っています。
今まで分院に来て下さっていた患者さんには、
東古松の本院に移動していただき、大変、ご迷惑をかけてしまいましたが、
私のこの趣旨を理解していただき、「私も教室に参加したい」と、
言ってもらったり、ありがたいことです。
これから、3月のオープンに向けて少し部屋を改装する為、
現在、片付けに追われています。
何かの節目で片付けをするというのは、いいですね。
長年、要らないかなと思いつつ捨てきれなかった物を、
こういう機会に思い切って処分する踏ん切りがつきますから。
本職とボランティアで、これから頑張って行きたいと思っています。
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