東京パラリンピックも終わり、TOKYO2020が取り敢えず無事完結しました。
オリンピック開催とリンクするように増加し続けたコロナ感染者も、
特に人流が減ったわけでもないのにパラリンピック開催中から減少傾向で、
何が原因で増加し何が原因で減少し始めているのか・・・
組織委員会の橋本会長のコメントどおり、
TOKYO2020が成功だったか否かは、今後の歴史が決める事なのでしょう。
パラリンピック開会式では、第4話でご紹介した谷 真海選手が、
卓球の岩渕幸洋選手とともに旗手を務められました。
過去3大会を走り幅跳びで出場した谷さんは、今回はトライアスロンに挑戦。
惜しくも最下位ではありましたが、TOKYO2020招致のためにプレゼンし、
コロナ禍で開催を危ぶまれる紆余曲折を経て出場できたことに、
「この場に立てて最高に幸せ!!」とコメントしています。
第4話で、「大切なものは、失ったものではなく、今あるもの。持っているもの。」
という谷さんの言葉を引用しましたが、これは、「パラリンピックの父」と、
言われている、イギリスのルードウィッヒ グッドマン博士の言葉、
「失ったものを数えるな。残ったものを最大限生かせ。」から来ているもので、
今回、多くのパラリンピアン達が、この言葉を見事に体現してくれました。
中でも、最も心揺さぶられたのは、競泳女子100m背泳ぎで史上最年少の、
14歳で銀メダル続く50m背泳ぎで同じく銀メダルを獲得した山田美幸選手。
生まれつき両腕がなく、足も左右の長さが違うというハンディを持ちながら、
左足は膝下の外側で横に水を蹴り、右足は足の裏側で縦に水を蹴り、
そのまま進むと斜めに行くのを頭の角度で調整し、
腕のない両肩を高速回転して推進力に変えるという、まさに、
「残ったものを最大限生かす」泳法での快挙で、奇跡的としか言えません。
そして、メダルを胸にかけた時の初々しい天使のような笑顔・・・
自分の境遇を恨めしく思い続けたり、自分自身を否定し続けていると、
決して表現できないであろう、内面からこぼれでるような美しい笑顔・・・
そばに居たら、思わず抱きしめたくなるような(絶対迷惑でしょうけど)。
「美幸」さんというお名前に、親御さんの“祈り”もジーンと伝わってきて、
胸が熱くなりました。
高校受験、大学受験も頑張るとのことでしたし、前途洋々・・・
今後の活躍が楽しみです。
TOKYO2020の話題はもう古いと感じるくらい、
日夜、怒涛の様に私たちに押し寄せてくる情報に飲み込まれないように、
しないといけませんが、自分にとって学びや気づきを与えてくれる情報は、
新しい、古いと関係なく、常に私たちの周りに溢れていて、
それをキャッチして自分へのメッセージだと悟れる素直な感性を、
持ち続けていたいものですね。
先日、日産スタジアムで無観客ライブを行い、一層注目を浴びている、
吾が岡山出身の藤井風君が、岡山弁満載のMCで、
「起こっている事には全て意味がある」と、言っていました。
自分たちに降りかかってくるさまざまな現象のマイナス面ばかりに、
目を向けて腐ってばかりいるのではなく、そこに何らかの意味を、
それぞれが自分なりに見出して、パラリンピアンたちのように、
自分に今残っているものを最大限に生かす工夫をしていけば、
マイナスがプラスに変わっていくチャンスが訪れるかもしれません。
起こっている事には全て意味があって、何かを示唆し気づかせようという、
神さまからのメッセージであるとすれば、
学び取って成長していかなくては、すごくすごく勿体ないですよね。
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