夏が終わろうとしています。
今年は異例の速さでの梅雨明けで始まり、猛暑に堪え続ける夏でしたね。
例年通り、今年も梅干しを漬けましたが、まあ、見事なくらいカラカラに、
土用干しができました。
年によっては、土用の三日間の天日干しと夜干しが充分にできなかったり、
仕事の休業日と天候のタイミングが悪いと、仕方なく日当たりの良い部屋で、
三日間より長めに干して妥協しなければならないこともありました。
幸い、それでせっかくの梅にカビが来たりしてがっかりするようなことは、
梅漬けを始めて10数年一度もないのですが、今年ほど、三日間完璧に
できたのは初めてのような気がします。
きっと、とびきり美味しい梅干しになるだろうと期待しています。
勿論、庭で採れる無農薬の梅で、無添加で、蜂蜜などで味付けもしていない、
昔ながらの酸っぱい酸っぱい素朴な味の梅干しです。
治療室での昼食はマイお弁当ですが、自分で作った梅干しが欠かせません。
特に、夏は酸っぱくて顔をしかめるような梅干しの塩分とクエン酸が、
活力を与えてくれます。
どんなに暑くても、夏バテしないのは、梅干しのおかげかもしれません。
もともと、私は冬よりも夏が好きで、子育てしていた頃は、
夏の到来が楽しみでした。
よく、子育て中の親御さん達が、夏休みは子どもがずっと家にいるから、
うんざりすると言われるのを聞きますが、私は仕事をしている関係で、
夏休みも、平日はお弁当を持たせて学童保育に行かせていたので、
休業日やお盆休みは遊びに連れて行くのが楽しみで仕方ありませんでした。
地元のお祭りやイベント、小学生向けの科学や工作などの短期教室、
アーティストのライブや映画、キャンプや旅行など、計画を立てるのも
ワクワクして、家族一緒に遊ぶのが、自分自身のストレス解消にも
なっていたと思います。
ありがたいことに、学童保育に行っていると、宿題はちゃんとして帰るし、
自由研究などは、遊びから自分たちでテーマを見つけさせて、
ちょっとヒントを与えたり手伝える範囲で手伝ったりしながら、
早めに済ませて、毎年夏休みの最後まで目一杯子ども達と遊んでいました。
現在のコロナ禍では考えられない夏休みです・・・
そんな夏休みの過ごし方をしていたので、終わりが近づくにつれて、
子ども達と同じように、なんだか寂しくて物憂い感じがしていたのを、
覚えています。
ツクツクボウシ以外の蝉はいなくなり、朝晩幾分涼しく、日もやや短くなり、
夕日の色にもなんとなく風情が加わり、夜には秋の虫の声が聞こえ始める。
夏の終わりを謳った切ないラブソングも多いですが、男女の愛に限らず、
楽しくてはじけるような、ある意味お祭り騒ぎが終わると、
人は皆、何かしらの無常観を感じるものなのかもしれません。
ただ、最近の夏はあまりの猛暑続きに疲弊して、終わりを惜しむよりも、
やれやれ、やっと終わってくれたというのが正直なところのようです。
世界的な異常気象に拍車がかかり、ヨーロッパの各地の山火事や、
中国の広大な淡水湖が干上がってむき出しの湖底に草が生い茂ったり、
パキスタンでは国土の三分の一が水没したり、むちゃくちゃな状態ですね。
コロナのパンデミックに少し収束に向かう方向性が見えてきても、
エネルギ―問題やウクライナ情勢など、後、4か月を残すのみとなった
2022年が、どうなっていくのか・・・
夏の終わりの切なさにしみじみと酔いしれている場合ではありません・・・
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