第22話 年賀状 本文へジャンプ
2024年も残り僅かになりました。
能登地方の地震から始まって、良い年だったとは言えない1年でしたが、
皆様にとっては、どんな1年だったでしょうか・・・

毎年、私は11月に年賀はがきが発売されると、休みの日や隙間時間に、
少しずつ少しずつ年賀状作成をしています。
患者さん用、仕事関係者用、親戚用、友人用の、文言やデザインの違う
4種類の年賀状を、昨年までは計300枚ほど作成していました。
よく、仕事関係者にも家族写真満載の年賀状を送っているのを見ますし、
全ての相手に同じ年賀状という方が勿論楽なのですが、私は公私を完全に
切り替えたいので、わざわざ面倒な事をしているのです(笑)
そうでなくても忙しい年末に、元旦にきちっと届くようにこの作業を達成する
のは、なかなかにしんどいことでした。

そこで今年の年賀状作成は、大幅削減することに。
郵便料金も非常に上がったし、年賀状仕舞いをする方も増えています。
本来なら、昔からの日本人の美しい習慣である年賀状のやり取りをやめる
というのは、とても残念なことなのですが、時代の変化は止められません。
まず、患者さん用の年賀状です。
昨年までは、2年以上一日もご来院の無い患者さんには出さなかったのを、
1年以上に短縮しました。
もともと、1度商品を買うと何年もしつこくDMを送ってくるのは非常に迷惑と
思っているので、2年で切っていたのをさらに短縮したのです。
年賀状を出さなくても、数年ぶりにご来院いただく方もあるので関係ないの
ですが、やはり、定期的にご来院いただく方には毎年出したいというのが
私の気持ちです。
そして、仕事関係者、親戚、友人用は、メールやLINEで送れる人には昨年
すでに年賀状仕舞を伝えておきました。
なので、今年は三分の一以下になり、とても楽になりました。

随分前ですが、「治療室の小窓〜徒然なるままに〜」第2話でご紹介した、
高校時代からの親友とは、大学で分かれて以来ずっと年賀状をやり取りし
てきました。
お互いに忙しく全く会うことなく過ごしていた若い頃は勿論、40年ぶりに
再会して時々ランチを共にするようになっても、お互いの喪中の時以外は
欠かさずやり取りは続いてきました。
というのも、書道家の彼女の年賀状いっぱいに踊る美しい文字が毎年の
楽しみだったのです。
でも、年末に忘年会ランチをした時、来年からは「あけおめLINE」にしようと
私から提案しました。
「年の初めにあなたの文字を鑑賞できなくなるのは残念なんだけどね・・・」
と言うと、「わぁ〜ありがとう!!助かる!!」と嬉しそう。
考えてみれば、墨を擦って1枚1枚全て手書きするのは大変な作業に違い
ありません。
「来年もまたよろしくね!」と手を握り合いながら、提案して良かったなぁと
思いました。

来年は、どんな年になるんでしょうね・・・
気候変動も世界情勢も日本の政治も、不安要素の方が遥かに多いですが、
わずかでも進歩する年であってほしいと思います。
皆さまもよいお年をお迎えください。

 治療室の小窓〜ゆるっといきましょう〜トップへ