平昌オリンピックが閉幕しました。
13個という、史上最高のメダル獲得数を誇る内容もさることながら、
数多くの感動と興奮で、胸が熱くなったり泣けたり元気をもらったり・・・
前回の第6話で書いたように、「眼に映るものすべてが自分へのメッセージ」
だとするなら、掛け替えの無い珠玉のメッセージに満ち溢れていました。
羽生選手がNHK杯直前練習で転倒した映像を見て、
「ピョンチャンはちょっと難しいのでは?」と心配した人は多かったはず。
しかし、ご存知のとおりのあの快挙。
スノボハーフパイプの平野歩夢選手も九死に一生的なケガを乗り越えての
あの快挙。
二人とも異口同音に言っていた言葉が、
「あのけがは無駄ではなかった。けがをしたからこそできたことがある。」
但し、羽生選手は「沢山の幸せを犠牲にした。」平野選手は「やりたくない事、
嫌な事ばかりだった時期がある。」と、その、並大抵ではない復帰への、
トレーニングの辛さを語っていました。
宮原知子選手も、メダルこそ取れませんでしたが、
やはり股関節疲労骨折を乗り越え自己ベストをたたき出す陰に、
同じように血のにじむような努力があったはずです。
私達は、不本意な状況に置かれると、ともすれば、
「なんでこんな目に遭うんだろう?なんであの人は順調に行ってるのに、
私だけこうなんだろう?なんで良くならないんだろう?なんで?なんで?
もう駄目だ。もうやめてしまいたい。」など、マイナス感情に苛まれがちです。
彼らも人間ですから、そう思った日々や瞬間瞬間は必ずあるはずですが、
いつまでもそこに留まらず、自分の置かれた不本意な状況にすら、
なんらかの「意味」を持たせ、「あのけががあったからこそ今の自分がある。」
と言いきれる結果を生み出す程、ピンチをチャンスに換える発想の転換を
見事にやってのけています。
スピードスケートの小平選手や高木姉妹、スキージャンプの沙羅ちゃん、
モーグルの原選手、カーリング娘さん達も、皆例外なく、
なかなか結果が出ない苦しい時期を、じっと我慢して努力し続け、
決して諦めなかった人たちばかりです。
クロスカントリーの渡部選手を始め、望んだ結果が出せなかった選手たちも、
もうその目は前を向いて、また地道な努力が始まっていきます。
レジェンド葛西さんにいたっては、もう、脱帽しかありません。
オリンピックロスの人も多いと思いますが、またパラリンピックが始まり、
これもまた、私達への珠玉のメッセージに満ち溢れるはずです。
ただ、毎回そうですが、オリンピック程、時間を割いて放映されないのが、
とても残念です。パラリンピアンは、自分達の頑張りを是非見てほしいと、
思っているはずなのですが・・・
彼らに学びながら、私達もそれぞれの課題クリアの為に頑張っていきましょう!
もう、春の足音が聞こえ始めました・・・
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