「スポーツ観戦をすると、脳の報酬系が活発化し、幸福感や快楽をもたらす、
ドーパミンやセロトニンが多く分泌されることが解った」と国際学術誌に掲載
された論文を紹介する各新聞記事を読まれた方も多いと思います。
早稲田大学のスポーツ科学准教授の佐藤晋太郎先生が2万人を対象に、
MRIを駆使して分析した結果、スポーツを頻繁に観る人ほど脳内に構造
変化が起きており、スポーツファンは、そうでない人よりメンタルヘルスが
良好であると発表されているようです。
折しも、パリオリンピックが始まり、連日、日本選手の活躍が報道されて
いますね。
時差の関係で、深夜に観戦するのはなかなか難しいですが、競技によって
ちょうどいい時刻に観ることができるものは積極的に観たいものです。
体操男子団体の大逆転劇は、もう涙、涙でしたし、柔道、スケートボードの
快挙、男子サッカーは金メダルが充分狙えそうだし、男女共、バレー、
バスケ・・・水泳もバトミントンも、楽しみでしかありません。
大体、あまりスポーツ観戦しない、興味がない患者さん達も、オリンピック
とか、ワールドカップとか、フィギュアスケートとかはよく観ているようで、
治療中の話題にしばしば出てきますし、最近は大谷君の活躍を注目して、
熱く語る患者さんが増えました。
私は、と言えば、この「治療室の小窓」シリーズをずっと追ってチェック
すると、かなりスポーツ観戦が好きな人間である事が解るかと思います。
実際に野球やサッカー等、リアル観戦したことはなく、是非行きたいとは
思いますが、特に追っかけてる特定のチームがあるわけではないので、
そこに執着は全くありません。
ゴルフをされる患者さんとは、ゴルフの話(自分はしたことがありません
が)、全英、全米、マスターズなどその時の話題には合わせられます。
テニスをされる患者さん、サッカー大好きでファジアーノ追っかけてる
患者さん、バリバリの巨人、広島、タイガ―スファンの患者さんなど、
誰とでもどんなスポーツでも、取り敢えずそこそこ会話が弾みます。
結局、執着がなく、広く浅く、どんなスポーツも好きということで、よく、
「先生、どのスポーツも、よお知っとるなぁ」と感心されます笑
今は、スケートボードの幼い選手たちのキラキラネームと、スローで
観ないと判らない超速技に興味深々です。
スポーツには、下手なドラマが足元にも及ばないドラマがあり、その選手
の人生も、ここに至るまで彼ら彼女らが抱えてきたであろう一日一日の
汗と涙も透けて見えてくる、それも丸ごと観るのが好きなので、私は、
ジャンルや競技の種類関係なく、オリンピックもパラリンピックも全く
同じように、観戦したい。
小説を読んでその世界に没入する時のワクワク感と全く同じです。
せっかく脳内の報酬系が刺激されるスポーツの祭典を楽しみましょう!
ただし、熱中症のリスクから逃れて涼しいお部屋で観戦するのはいい
のですが、運動不足には気をつけて、合間に必ずストレッチや体操を
忘れないようにしましょうね。
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