第27話  宅急便 本文へジャンプ
随分、昔の話です。
私が大学生の頃、岡山の親からの荷物が定期的に寮に届くのが楽しみ
でした。
当時、「チッキ」と言って、国鉄(現在のJR)の荷物車で運ばれ、親が駅に
持ち込んでから3日〜1週間ほどかかって届きました。
明治時代に英語の「check」から「チッキ」と言われるようになったらしいの
ですが、旅行客が手荷物を旅行先で受け取れたりもしていたようです。
しかし、日数をかけて届くので、食べ物は傷むので入れられず、限られた
物しか送ってはもらえませんでした。

今は、全然違いますね・・・
息子が大学生の頃、何種類かの手作りおかずを冷凍パックにして送ると
翌日には確実に届くので、私の時代とは大違いで便利と思っていましたが、
当時はまだ冷凍車の温度管理の技術がいまひとつだったのか、到着した
頃には少し溶けかかっている事もあったようです。
しかし今では完璧な状態で届くようで、冷凍技術の進化と流通システムの
見事さには感心するばかりです。


この優れた日本の流通サービスが、今、危機的状況にあり、国土交通省が
「置き配」を宅配サービスの標準とする検討に入ったと報じられましたね。

誰しもが感じていることですが、宅配員の方たちの業務は本当に過酷で、
特に、これだけ暑い日が続くと、限られた時間内に相次ぐ再配達の荷物を
抱え、汗だくで走り回っておられる姿が気の毒でしかたありません。
置き配がスタンダードになれば間違いなく効率が上がるでしょうが、懸念
されているように、セキュリティーの問題、プライバシーの問題、また完全
な状態で荷物が顧客に渡らなかった場合の補償問題など、課題は山積み。
何らかの打開策で、少しでも危機的状況を改善できるといいのですが・・・

私も、ネット購入等で配達日時を指定できない場合は、予めLINE等で荷物
状況を把握できれば、確実に受け取れる日時に変更したりしてはいますが、
18時から20時の指定にしていて、仕事から大急ぎで19時頃帰宅すると、
18時50分の記録の不在伝票が入っていたりして、「あちゃ〜!!」という
ことがあったりします・・・
再配達をお願いした時は、「何度もご足労をおかけしました」と言うようにして
るし、自分の所に来てもらった宅配員さんは勿論、ご近所のお宅のピンポン
を押しながら大きな荷物を抱えている宅配員さんを見かけると、必ず「お疲れ
さまです」と言うようにしています。

にっこり笑って会釈する人や無反応な人や色々ですが、なんか声をかけず
いられないオバちゃんなのです笑
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