本文へジャンプ

ソチオリンピック金メダリスト 羽生結弦も鍼治療 
自ら「置き鍼」をしての快挙

ソチオリンピックの金メダリスト、フイギュアスケートの羽生結弦選手の演技には、
老若男女を問わず、拍手喝采を送ったのではないでしょうか?
その技術は勿論、まだ幼さが残る甘いマスクとしなやかな身のこなし、
王子様のような気品・・・今後は「おっかけ」がなお一層増えることでしょうね。
その快挙の裏に、鍼治療があったとの記事が、朝日新聞、読売新聞等で
紹介されました。

彼は2歳の頃から喘息に悩まされ、今でも、朝晩2錠ずつの飲み薬と吸入薬が
かかせないのだとか。
喘息の影響で、肺を大きく開いて息を吸い込むことができない為、4分半のフリーの演技の後半は息苦しくなってくる。
そこで、専門家の指導のもと、呼吸に関与している筋肉の硬さをほぐす為に、
「置き鍼」という鍼治療を自分でしており、背中以外にも、腰や足など15か所ほど
施し、試合中や就寝中にも体に鍼をいれたままだ、と記載してあります。

「置き鍼」とは、我々鍼灸師が、「円皮鍼」と呼んでいるもので、
小さな円形の絆創膏に微細な鍼がついたもの(ピップエレキバンの磁石の部分に鍼が付いているようなもの)を皮膚に貼りつけて、2〜3日の間、皮内に鍼を「置いた」ままの状態にすることを言います。
ピップエレキバンやファイテンテープなどより小さいので目立ちません。
こうすることで、持続的に筋肉の柔軟さが保てるというわけです。
さまざまなメーカーがあり、大体、鍼は、太さが0.2ミリ前後、長さが0.3ミリから1.5ミリ前後と種類も豊富で、置く部位によって適切なものを選べます。
勿論、鍼灸師が治療の一環として置き鍼を行いますが、
最近では、市販されており、羽生選手のように、自分で治療することもできます。
ただし、いきなり自分ではどこに置いたらいいのか解らないと思いますし、
正しい部位に貼らなければ、効果も無いし、痛みを伴いますので、
必ず鍼灸師の指導のもと、行ってください。

よく気をつけて見ていると、マラソンランナーやお相撲さんなど、
色々なアスリートが丸い絆創膏のようなものを、頸や手足に貼っているのに
気づくと思います。
一般的にはあまり知られていませんが、一流のアスリートに鍼治療の愛好家は、
とても多いのです。



 TOPICSトップページに戻る